矯正治療の進め方


矯正歯科ってなんだろう?

矯正歯科とは、不正咬合を治す歯科の診療科の一つで標榜科として認められています。矯正力により歯を移動させ、あるいは上顎骨、下顎骨の形態変化を起こすことで、審美性や顎口腔機能の回復やその予防を目的としています。

難しい言い方をすると、こんな感じになりますが、私は矯正歯科は治療を受けた方が幸せになれるようにするための、治療だと思っています。

不正咬合の治療

◆矯正治療を行う時期と治療期間

矯正治療をいつはじめたら良いかは、個々の症例で差があります。子供の場合は一度精密検査を行い、時期的に早ければ定期観察をすすめ、適切な時期に治療手段を決めることが望ましいです。
矯正治療を受けられる患者さんの1/3から半分は大人の患者さんです。大人の場合は気になった時が治療開始にもっとも適した時期といえます。早い方が良いでしょう。
治療中の注意

◆歯みがき

・もっとも大切なことです。虫歯や歯肉炎予防のためだけではありません。治療期間や仕上がりの歯のツヤの美しさにも影響がありますので、しっかり歯磨きをしましょう。

◆食べ物

・粘着性のある食品は避けた方がよいでしょう。固い食品も食べる時に注意が必要です。

◆トラブル

・はずれたり、こわれたりしたときやひどく痛むときはすぐに御連絡ください。
・予約を守り、定期検診をきちんと受けましょう。
歯並び・かみあわせが悪いことのデメリット

1.虫歯や歯槽膿漏になりやすい
歯が重なっていたり、歯ならびが悪いと歯ブラシの毛先が届かない部分が出てきます。そのため、歯垢や歯石がつきやすくなり、虫歯や歯槽膿漏などの歯の病気にかかりやすくなります。


2.食物の消化・吸収への影響
食物は、胃や腸で消化されてはじめて栄養として体内に吸収されます。そのため、食べ物を口に入れると、飲み込みやすく消化しやすい大きさに噛み砕きます。かみ合わせが悪いと、よく噛み砕くことができないだけでなく、唾液の分泌が悪くなり、消化しにくい状態で食べ物が胃に送られることになります。その結果、胃腸に負担がかかってしまうのです。


3.発音への影響
反対咬合(はんたいこうごう・うけ口)や開咬(かいこう・歯がかみ合っていても前歯がかみ合わない状態)のような不正咬合の場合、サ行やタ行の発音が不明瞭になります。そのため、言葉の発音が重要となる職業の場合は、大きなマイナスとなります。また外国語では、正しい発音の習得が困難になる場合も考えられます。


4.顎の関節・顎の周囲の筋肉への影響
「口を大きく開けられない」「あごの関節やそのまわりに痛みがある」というようなことはありませんか?これは最近、子どもや女性に増えている顎関節症(がくかんせつしょう)という現代病の一種です。 そのほとんどが精神的なストレスや悪い姿勢、歯ぎしり、くいしばりなどの生活習慣から起こりますが、不正咬合も顎関節症の原因となる場合があります。


5.精神的にもこんな影響が考えられます
歯ならびやかみ合わせが悪いと、それがコンプレックスになって、人と話すのがイヤになったり、人との接触を避けるようになったり、大きく口を開けて笑えなくなったりすることがあります。 また反対咬合で下あごが前に出ている場合、無意識のうちにそれをカバーしようとして顔がうつむいてしまい、姿勢が悪くなることがあります。